外資系医療機器業界の求人

外資系医療機器業界の求人

ここでは、外資系医療機器メーカーへの転職をお考えの方に向けて、外資系医療機器メーカーの特徴やメリット・デメリット・代表的な職種、企業などについてご紹介していきます。興味をお持ちの方はぜひ参考にしてください。

外資系医療機器メーカーの転職市場動向

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医療機器業界は世界全体で25兆円、日本でも2.5兆円の市場規模を誇る巨大な市場で、日本をはじめとする先進国の高齢化による医療ニーズの増大はもちろん、新興国においても医療インフラの整備に向けたニーズ拡大など今後も明るい材料が揃っており、更なる成長が見込まれている業界です。

米国国際貿易委員会の報告書によれば、2020年の医療機器業界の市場規模は現在の2倍にあたる約40兆円に達すると言われています。

また、医療業界は食品業界などと同様に景況感の影響を受けづらく、常に安定した需要があるマーケットなので、2009年のリーマンショック以降もすぐに求人は復活し、積極採用を進めている企業が多い傾向にあります。

外資系医療機器メーカーでは様々な職種の募集をしており、営業職であれば異業界からでも十分に門戸は開かれています。また、マーケティングやプロダクトマネジャー、薬事申請、品質保証、安全管理、学術・クリニカルスペシャリスト、社内SE、サービスエンジニア、SCMなど幅広い職種でスペシャリスト採用を行っています。

更なる成長が見込まれる医療業界の中でも、特に日本は2013年に4人に1人が65歳以上となる超高齢社会へと移行しており、更なる医療ニーズの細分化・高度化が見込まれるため、外資系医療機器メーカー各社も日本市場の動向にとても注目しています。

今後も日本市場におけるシェア拡大に向けて外資系各社が積極的な攻勢をかけてくると考えられるので、安定的に求人ニーズが発生すると考えられます。

外資系医療機器メーカーの特徴

外資系医療機器メーカーの主な特徴としては、下記が挙げられます。

  • 中小・中堅規模の企業が多い
  • 成果を重視
  • 営業職に限っては業界未経験採用を積極的に実施している

外資系メーカーに限らず、医療機器業界全体の特徴として言えることは、一部の大手企業を除くと中小・中堅規模の企業が非常に多いという点です。従業員100名前後の企業がもっとも多く、300名~500名を超えてくると大手に分類されるようなイメージとなります。

外資系医療機器メーカーの場合、グローバルに展開している大企業でも日本法人の従業員数は500名~1000名以下となっています。但し、他業界と比較すると外資系企業の参入数はかなり多く、幅広い求人の選択肢があるという意味では魅力的です。

また、外資系医療機器メーカーは、とにかく成果を重視する傾向が強く、営業職であれ、マーケティング職であれ、求められるのは数字と成果となります。成果次第では非常に高い報酬が期待できます。

そして、外資系企業の多くは基本的に即戦力となる経験者・スペシャリストに限定して採用活動を展開していますが、外資系医療機器メーカーの営業職の場合、業界の中では珍しい業界未経験者にまで採用の門戸を広げています。

もちろん前職の営業経験における成果と実績は求められるものの、20代~30代前半であれば、異業界からでもチャレンジができるという点では魅力的です。

外資系医療機器メーカーの魅力

外資系医療機器メーカーで働く主な魅力としては、下記が挙げられます。

  • 医療業界という成長分野でキャリアを積むことができる
  • 成果次第で高い報酬を得られる
  • 英語を活かした仕事ができる

医療業界という成長分野でキャリアを積むことができる

医療・ヘルスケア業界は先進国・新興国ともにグローバル規模でもっとも成長が見込まれる産業の一つです。そうした成長産業の中でも最先端の医療機器の仕事に携わることは非常にやりがいもありますし、新たな医療テクノロジーに現場で触れることができるので、とてもエキサイティングな経験ができます。社会貢献性が高い仕事という点も魅力です。

産業自体がより成長していく中で、今後、医療ニーズの増加と細分化に合わせてより多くの専門職・スペシャリストが必要となることが予想されますので、早い段階から医療業界でキャリアを積むことは、長い目で見ても非常に良い選択肢だと言えるでしょう。

成果次第で高い報酬を得られる

外資系医療機器メーカーの場合、成果主義が基本となります。営業職の場合であれば固定給+インセンティブという形が一般的です。

会社によっては部門業績や全社業績を連動させる折衷型システムをとっているケースもありますが、固定給が基本で年功序列システムの日系医療機器メーカーと比較すると、成果主義の色合いはかなり強くなります。

そのため、大手の外資系医療メーカーであれば成果次第でかなりの報酬を得ることも可能です。また、入社時の年収も日系医療機器メーカーと比較すると高い傾向にあるので、日系メーカーから外資系メーカーへ転職して年収100~200万アップした、という話も良く聞きます。

営業職以外の職種でも総じて年収は高めで、600~700万円前後をベースに、管理職クラスになると1,000万を超える求人は数多く存在しています。

もちろん、入社後に成果次第で給与がダウンする可能性は十分にありますし、最悪の場合はリストラの可能性もありますので、高い給与を維持するためには常に成果を出す努力をし続ける必要があります。

英語を活かした仕事ができる

また、プロダクトマネジャー・マーケティングなどのオフィススタッフの場合は本国とのやりとりが発生しますので、英語を活かして仕事をすることが可能です。

医療業界の専門知識と英語力があれば、医療機器メーカー以外にも医薬品メーカーやバイオ関連企業など幅広い選択肢が出てきますので、今後のキャリアを考える上でも魅力的です。

外資系医療機器メーカーのデメリット

次に、外資系医療機器メーカーで働くことのデメリットについてもご紹介していきます。ぜひ良い面だけではなく悪い面もしっかりと理解した上で転職するかどうかを検討しましょう。

  • 本国の合併や買収などによる影響を受けることも

医療機器業界は、グローバル規模で業界再編が頻繁に起こっている業界の一つでもあります。外資系医療機器メーカーの場合、たとえ自分自身は高い業績を出していたとしても、本国の意向や合併・買収などにより雇用が左右されるケースなどもありますので、雇用の安定性が高いとは言えません。

外資系医療機器メーカーで働く場合、1社で長く働くというよりは将来的な転職・キャリアアップを考えながら専門性・スキルを高めていく必要があると言えます。

代表的な職種

外資系医療機器メーカーにおける代表的な職種としては、下記が挙げられます。

医療機関向け営業/代理店・ディーラー向け営業/プロダクトマネジャー/マーケティング・コミュニケーション/薬事申請/品質保証/安全管理/学術/クリニカルスペシャリスト/サービスエンジニア/開発/技術/製造/SCM/人事/総務/経理/財務/法務/経営企画/情報システム など

外資系医療機器メーカーには幅広い職種がありますが、職種によって仕事内容も働き方も大きく変わってくる点が特徴的です。

営業職であれば直行・直帰スタイルで売上成果によりインセンティブを稼ぐ、個人主義的な側面が強くなりますし、プロダクトマネジャー・マーケティングコミュニケーションなどであれば、本国と英語でやりとりしながら、現場の営業部門と本国からの要求との調整・折衝をするのが主な役割となります。

その他にも、クリニカルスペシャリストであれば学会の繁忙期は非常に忙しく土日出勤もありますし、地方出張も頻繁にあります。

一言で外資系医療機器メーカーと言っても職種によってその捉え方やイメージは大きく変わってきてしまいますので、それぞれの職種がどのような仕事内容で、どのような働き方をするのかをしっかりと理解した上で応募するようにしましょう。

代表的な企業

ここでは、日本に進出している代表的な外資系医療機器メーカーをご紹介します。

日本メドトロニック/バクスター/フレゼニウス メディカル ケア ジャパン/コヴィディエングループジャパン/日本アルコン/日本ストライカー/日本ベクトン・ディッキンソン/ボストン・サイエンティフィック/シンセス/セント・ジュード・メディカル/スミス・アンド・ネフュー/スミスメディカル・ジャパン/テルモ/ジョンソン・エンド・ジョンソン/シーメンス・ジャパン/GEヘルスケア・ジャパン/オリンパスメディカルシステムズ/カールツァイスメディテック/バイオトロニックジャパン/ドレーゲル・メディカルジャパン/ゲティンゲ・ジャパン/ライカ マイクロシステムズ/ロシュ・ダイアグノスティックス など

日本には数多くの外資系医療機器メーカーが進出しており、大手だけではなく中堅・中小のニッチ企業まで広げれば豊富な求人の選択肢があります。

一社一社について細かくリサーチするのは非常に大変なので、外資系医療機器メーカーの求人に強い転職エージェントに相談し、自分にフィットした企業の求人を紹介してもらうのが良いでしょう。

こんな方におすすめ

下記にあてはまる方は、外資系医療機器メーカーで働くのがおすすめです。

  • 外資系メーカーでキャリアを積んでいきたい
  • 年収をアップさせたい
  • 業界未経験から外資系企業にチャレンジしてみたい

今後、外資系のメーカーでキャリアを積んでいきたいという方にとっては、外資系医療機器メーカーでの経験は必ず役に立ちます。同業界内で転職する場合はもちろんですが、医薬品メーカーや精密機器・半導体メーカーなどへのキャリアチェンジも可能になりますので、幅広い選択肢を得ることができるしょう。

また、年収アップを理由に外資系医療機器メーカーへ転職される方も実際に多くいます。成果を出すことに自信がある方にとっては若くして高給が得られる非常に魅力的な職場だと言えるでしょう。

そして、外資系医療機器メーカーは、業界未経験からでもチャレンジできる数少ない外資系企業でもあります。外資系企業で働いてみたいという方の最初の転職先としてもおすすめです。

外資系医療機器メーカーへの転職を成功させるポイント

外資系医療機器メーカーへの転職を成功させる上で意識しておきたい主なポイントは下記となります。

  • 職種別に対策が異なる
  • 日本法人の売上・シェアを把握する

外資系医療機器メーカーの場合、職種によっても大きく対策が異なってきます。一般的に、外資系医療機器メーカーへの転職がしやすいタイプとしては、下記のような転職スタイルが挙げられます。

  • 医療業界経験者が同職種で競合他社へ転職
  • 医療業界経験者が他職種で転職
  • 他業界の営業職経験者が営業職として転職
  • 他業界の管理部門経験者が同職種で転職

医療機器業界は専門性が高い業界ですので、営業職や人事・経理・社内SEなどのスペシャリスト以外は基本的に業界経験が求められます。また、それぞれの職種で重視される経験や能力なども異なりますので、職種別に個別の対策が必要となります。

外資系医療機器メーカーの転職に強い転職エージェントに相談して選考対策アドバイスを受けることをおすすめします。

また、企業選びをする上では、その企業のグローバル規模での売上高よりも、日本市場における売上やシェアを把握することが重要です。

医療機器業界は外資系企業が多い業界の一つではありますが、日本国内のシェアで見てみると日系企業がほとんどを占めている領域も多く、グローバルでシェアを持っているメーカーが、日本市場では苦戦しているというケースも数多くあります。

その企業が日本市場においてどの程度のプレゼンスがあるかによって営業やマーケティングのスタイルも大きく変わってきますので、各社の現状をしっかりと把握しておくことをおすすめします。

外資系医療機器メーカーに強い転職エージェント

外資系医療機器メーカーに強い転職エージェントとしては、下記の3社が挙げられます。

いずれの企業もグローバルに展開している転職エージェントで、外資系企業との強いパイプを持っています。大手の外資系医療機器メーカーから中小・中堅規模の隠れたおすすめ企業まで幅広い求人ラインナップを持っており、医療機器業界専門のキャリアアドバイザーも在籍していますので、専門性が高いキャリアアドバイス、面接対策を受けることも可能です。

外資系医療機器メーカーというと一部の大手企業ばかりがクローズアップされがちですが、実は中堅・中小規模の企業の中にもニッチ分野でトップシェアを持っている安定性の高い優良企業が数多く存在していますので、ぜひそうした企業の求人も紹介してもらうようにしましょう。

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