外資系保険業界の求人
ここでは、外資系保険業界への転職をお考えの方に向けて、外資保険業界の特徴やメリット・デメリット・代表的な職種、企業などについてご紹介していきます。興味をお持ちの方はぜひ参考にしてください。
外資系保険業界の転職市場動向
日本の保険業界は、生保・損保ともに外資系企業が健闘しているのが特徴的で、2000年代に入ってからは外資系生保による日系生保の買収や、合併、新規参入なども相次ぎ業界自体の再編が進んでいましたが、ここにきて保険業界の再編もようやく最終段階に入りつつあります。
保険商品の販売チャネルも旧来の販売一辺倒のスタイルからコンサルティング営業やネット経由、来店型の独立系保険会社の台頭、銀行窓口の販路拡大など、ここ数年で非常に多様化してきており、それに伴い求人ニーズもマーケティングや商品開発、研修トレーナーなど企画関連職種の需要も増えています。
また、外資系生命保険会社は、マネジメントスタイルを旧来のローカル重視から本国コントロール重視へと方針転換を図ってきており、それに伴って経理を初めとした英文マネジメントレポート職の求人需要も増えてきています。
そして、引き続きアクチュアリーやアンダーライターなど保険専門職スペシャリストに対する求人需要は継続しています。
業界全体で大きな変化があり、それに伴い多種多様なスペシャリティが持った人材が必要とされている外資系保険業界は、転職先としても非常にエキサイティングで魅力的な選択肢だと言えます。
外資系保険業界の特徴
外資系保険業界の主な特徴としては、下記が挙げられます。
- M&Aなど業界再編が多い
- 商品開発・マーケティング・戦略企画など求人のバラエティが増えてきている
- 継続的に採用ニーズが高く、転職先としては狙い目
日本の保険業界では日系大手生命保険会社の破たんを機に外資保険会社による日系保険会社のM&Aや新規参入などが相次ぎ、ここ10年間で業界自体が大きく再編されてきています。このように合併や参入、撤退などが活発なマーケットにおいては、常に人材市場も流動しており、様々な求人ニーズが発生します。
例えば、外資系保険会社の求人においては販売チャネルの多様化により生保・損保を問わず商品開発・マーケティング・戦略企画など企画関連職に新しい採用ニーズがどんどんと生まれており、多くのキャリアの可能性が広がっています。
そして、保険業界は他業界と比較すると景気に左右されず常に積極的に採用を続ける傾向があるため、アクチュアリーなどの専門職はもちろん、若手スペシャリストにも多く門戸は開かれており、営業職であれば業界未経験でも十分に採用される可能性があるなど、とにかくチャンスが多いのが特徴です。
外資系保険業界の魅力
外資系保険業界で働く主な魅力としては、下記が挙げられます。
- 変化する市場の中で常に新しいチャレンジができる
- 専門性や成果次第で高額な報酬が手に入る
- 保険やリスク管理についての最先端の商品知識が身につく
もともと保険業界は非常に規制が厳しく、旧態依然とした業界でしたが、最近では規制緩和が進み、外資系保険会社による業界再編に伴い続々と新しい販売チャネルが生まれているなど、新旧の入れ替わりも激しく非常にエキサイティングな業界へと変化してきています。
このような変化する市場の中で常に新しい保険商品を世の中に提案し、需要を作り出していくという点にやりがいを感じている方も多いようです。
また、外資系保険会社の場合、アクチュアリーなど専門職スペシャリストには非常に高額な報酬が用意されていることはもちろんですが、営業職でも成果次第では日系企業では考えられないような高額報酬を稼ぐことができる点も魅力です。
保険のセールスというと日系大手保険会社のセールスレディをイメージしてしまいがちですが、最近ではよりコンサルティング色が強いセールスが主流となってきており、他業界の営業で非常に高い実績を出した人材をヘッドハンティングで引き抜いてくる外資系保険会社も多いため、優秀な人材が切磋琢磨し合いセールススキルを磨き、若くして年収1,000万円~1,500万円以上を稼ぐといった事例も決して珍しくなくなってきています。
また、昨今の保険業界では次々と新たなリスク商品が開発されており、商品設計も非常に高度化かつ複雑化しています。そうした保険に関する専門知識を身に付けることは、キャリアにおいてはもちろん、自分の人生にとってもプラスになると言えるでしょう。
外資系保険業界のデメリット
次に、外資系保険業界で働くことのデメリットについてもご紹介していきます。ぜひ良い面だけではなく悪い面もしっかりと理解した上で転職するかどうかを検討しましょう。
- 成果次第では報酬が大幅に下がることも
- 業界再編により部署やポジションに影響が出ることも
- 異業界への転職には不利になることも
特に営業関連職種の場合、外資系保険会社の成果主義は徹底されています。セールス実績が良ければ莫大な報酬を得られる反面、成果が出なければ非常に厳しい待遇にさらされることも珍しくありません。もともと保険業界の営業は歩合制という文化が根強くありますが、そこに外資系ならではのドラスティックな成果主義的側面が加わり、外資系保険会社の営業部門は非常に格差が激しい職場でもあるのです。
また、バックオフィスや専門職の場合は安定的に高収入を得ることができますが、それでもやはり外資系企業ならではの雇用リスクはつきまとっています。特に現在の保険業界のように業界再編やM&Aなどが活発化している不確実性が高い状況においては雇用の流動性も高まりやすいので、一つの会社に長く勤めることを重視する方にとってはおすすめできないかもしれません。
そして、保険業界はフロント部門もバックオフィスも専門性が高い反面、非常に特殊な業務でもあるため、ある程度長い間保険業界で経験を積むと、たとえ同職種であったとしても異業界への転職がしづらいという傾向があります。
セールス系職種の方々の中には外資系保険会社でセールススキルを磨きつつ資産を作った後に独立する方も多くいますが、将来に渡って保険業界で働くつもりがない方は、30代前半など比較的若いうちにキャリアの転換点を考えておく必要があるでしょう。
代表的な職種
外資系保険業界における代表的な職種としては、下記が挙げられます。
特にアクチュアリーの需要は継続的に高く、最近では商品開発・マーケティング・研修など幅広い求人のニーズが増しています。
代表的な企業
保険業界における代表的な外資系企業は数を挙げるときりがありませんが、その中でも特に人気が高い企業を中心にご紹介します。
生命保険
損害保険
保険業界では、米国系だけではなく欧州系の保険会社も転職先として人気があります。今後もM&Aによる吸収合併や新規参入、撤退などが起こる可能性は十分にありますが、採用ニーズはそうした変化のタイミングで発生しますので、常に業界の動きには注目しておきたいところです。
こんな方におすすめ
下記にあてはまる方は、外資系保険業界で働くのがおすすめです。
- 市場の変化が激しい業界で働きたい
- 実力主義の職場で成果を出して高額な報酬を手にしたい
- 金融・保険専門職としてスペシャリティを磨きたい
外資系保険業界は非常に変化が激しく、常に新しい商品や販売スタイルが求められるので、そうした変化が好きな方にとってはとてもエキサイティングな職場だと言えます。
また、セールススキルに自信があり、成果に応じて報酬を手にしたいという方は、異業界からでも外資系保険会社の営業職にチャレンジしてみるのもよいでしょう。体系的なセールス理論を徹底的に学ぶことができ、意識が高く優秀な人材に囲まれて仕事ができるので、セールスパーソンとして成長するという意味でも非常に貴重な経験となるはずです。
また、アクチュアリーなど専門知識を活かして活躍したいという方にもおすすめです。専門職スペシャリストに対する求人需要は非常に強く、高い報酬を稼ぐことができます。
外資系保険会社への転職を成功させるポイント
外資系保険会社への転職を成功させる上で意識しておきたい主なポイントは下記となります。
- 多種多様なバックグラウンドの人材を求めている
- 異業界からのチャレンジも可能
- 業務知識・専門性を身につける
外資系保険会社では多種多様なバックグラウンドを持った人材を求める傾向が強く、募集職種も多岐に渡っているため、外資系企業の中では比較的異業界・異業種からの転職がしやすい業界だと言えます。
また、一部の職種を除いて語学力もそこまで求められることはないため、若手の方だけではなく、幅広い年齢層で転職のチャンスは十分にあります。
保険専門職スペシャリストとして働きたい方は、資格の取得はもちろんですが、それに加えて語学力や企画力など、もう一つアピールできる材料があると一気に市場価値は高まります。
外資系保険会社に強い転職エージェント
外資系保険会社の多くは、転職エージェントを活用して採用活動を展開しています。特に人気企業ともなれば非常に数多くの応募が集まってしまい採用効率が落ちるので、非公開求人として採用ルートを転職エージェントだけに限定して活動していることがほとんどです。
そのため、外資系保険会社への転職を目指す方は、外資系企業に強い転職エージェントに登録するのが一番です。特におすすめできる企業は、下記の3社です。
上記3社は大手外資系保険会社の求人のほとんどを扱っており、アクチュアリーやアンダーライターなどの専門職はもちろん、商品開発やマーケティング、トレーナーなどの企画関連職、コンプライアンスなどのバックオフィス、若手向けホールセラー求人まで幅広く求人が充実しています。
保険業界に強い専門のコンサルタントも在籍しており、個別企業ごとの面接対策アドバイスを受けることもできるので、外資系保険会社への転職をお考えの方はぜひ登録しておくとよいでしょう。