外資系のスタートアップ・ベンチャーという選択

外資系のスタートアップ・ベンチャーという選択

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日本に進出している外資系企業の中には、まだ設立してから5年に満たないようなベンチャー企業も多く存在しています。

例えば、米国のシリコンバレー出身の企業であれば、設立後数年間で一気に数十億~数百億規模まで売上を拡大してグローバル進出を果たし、日本市場にも展開するというケースは決して珍しくありません。

そもそも米国のベンチャー企業の多くは当初からグローバルを前提としてサービスをローンチすることも多いので、大手企業ではなくてもチャンスがあれば積極的に海外に進出していくのです。

ここでは、こうした外資系のスタートアップやベンチャー企業に転職することのメリットやデメリットについてご紹介していきます。

外資系スタートアップ・ベンチャーへ転職するメリット

外資系のスタートアップやベンチャー企業に転職することの代表的なメリットとしては、下記が挙げられます。

  • 裁量が大きく、エキサイティングな仕事ができる
  • 非常に報酬が良いことも
  • ストックオプションやボーナスなどで多額の報酬を得られる可能性もある
  • 優秀な経営陣と近い距離で働くことができる

外資系に限らず、設立間もないスタートアップやベンチャー企業で働くことのメリットとして挙げられるのは、何より仕事のやりがいの部分です。

サービスを新しく開発したり世の中に広めていくという仕事はとてもエキサイティングであり、かつグローバル展開を前提に設計されたサービスであれば、そのスケールと可能性に強いやりがいを感じることができるでしょう。

また、スタートアップやベンチャー企業が成功する上で何より重要なのは、いかに優秀な人材を集められるかという点ですが、知名度もブランド力もない彼らが優れた人材を獲得するのはそう簡単ではありません。

そのことを良く理解している外資系のスタートアップやベンチャー企業の中には、大手の外資よりも高い報酬を用意してマネジメントや事業開発の求人を出しているケースもよくあります。

急成長中のベンチャー企業であれば人材投資にはお金を惜しみませんし、設立間もないスタートアップの場合でも、外資系の場合は最初にエクイティファイナンスでかなりの金額を資金調達した上で事業展開するケースが多いので、同じように優秀な人材の獲得のためには費用を惜しまない企業が多いのです。

そのため、外資系でも日系企業と同様に、大手よりベンチャーのほうが高い報酬を用意しているというケースはよくあります。

更に、事業の成長次第ではストックオプションやボーナスなど、大きな見返りを得られる可能性もあります。全ては自分の実力次第とはなりますが、その分チャンスと可能性に溢れているのが外資系のスタートアップ・ベンチャー企業なのです。

そして、設立後数年で日本をはじめとした海外市場に事業を展開できるような企業であれば、少なくとも経営陣は非常に優秀なメンバーが揃っていることは間違いありません。

そうした優秀なマネジメントラインと近い距離で働け、多くを学ぶことができるという点も魅力でしょう。

外資系スタートアップ・ベンチャーへ転職するデメリット

一方で、外資系のスタートアップやベンチャー企業に転職するデメリットとしては、下記が挙げられます。

  • 雇用のリスクは非常に高い
  • 完全に実力主義

外資系ベンチャー・スタートアップのデメリットとして一番大きな点は、何と言っても雇用のリスクが非常に高いという点です。

外資系企業はそもそも日系企業よりも雇用リスクが高いことは周知の通りですが、更にベンチャー企業ともなると、そのリスクは格段と高まります。

外資系企業×ベンチャーという掛け合わせは、まさに日系企業×大手という組み合わせの正反対で、雇用に関する安定性はほとんど全くないと言ってよいでしょう。

日本にブランチを開設しても数ヶ月~数年で撤退してしまうということもよくありますし、事業自体をバイアウトしてしまうということもよくあります。

また、入社後の報酬についても、基本的に実力主義的な外資系企業の中でも、更に実力主義が当然となるベンチャー企業に入るわけですから、自分の報酬は業績と成果次第で大きく変わってしまうということも覚悟しましょう。

例え入社時には高いオファーを提示されたとしても、その報酬が来年も支払われる可能性はどこにもありませんし、最悪の場合はすぐにレイオフということもあり得るのです。

そのため、外資系のベンチャー企業に転職を考えている方は、業績や成果を出すことに対する強い自信がなければ厳しいかもしれません。

こんな方におすすめ

上記のように外資系のスタートアップ・ベンチャー企業に転職することには様々なメリット・デメリットがありますが、下記に当てはまるような方は、選択肢の一つに加えてみてもよいでしょう。

  • 将来、グローバルビジネスで起業したいと考えている
  • グローバルに戦っている優秀な経営陣とすぐ近くで働いてみたい
  • 成果が求められる環境で、クリエイティブな仕事をしたい
  • 報酬よりも仕事のやりがいと可能性の大きさを大事にしたい

外資系、しかもベンチャー企業ともなるとどうしてもリスクを意識してしまいがちですが、実際には、GoogleやAmazon、Facebook、Twitterなど、今では世界を代表するウェブサービスも最初は全て名もないスタートアップでした。

そして、GoogleやAmazonの日本法人も、今では外資系企業志望者の中でも非常に人気のある転職先となっていますが、最初は数人のオフィスから始まっているのです。

入社したスタートアップがその後どのような成長曲線を辿るのかは誰にも分かりませんし、むしろ自分次第というところも大いにあるかもしれませんが、一方で、大きな成功を手にするためにはリスクをとって早いタイミングでジョインすることも重要です。

あまり知られていませんが、実は日本にも数多くの外資系スタートアップ・ベンチャー企業がブランチを展開していますので、興味がある方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

外資系スタートアップ・ベンチャーの求人に強い転職エージェント

外資系スタートアップ・ベンチャー企業のほとんどは、転職エージェントやサーチファームなどを利用して人材募集を行っており、クローズド求人の割合が非常に高くなっています。

中には数十人の外資系ベンチャー企業の「日本法人立ち上げ」といった求人なども存在しています。これらの求人は事業戦略上あえてクローズにされていることも多くありますし、そもそも求める人材レベルが非常に高いため、広く告知して募集するというよりも一本釣り形式で声をかけるというケースも多いのです。

そのため、外資系のスタートアップ・ベンチャー企業への転職に興味をお持ちの方は、まず外資系求人に強い転職エージェントに登録するのがおすすめです。

おすすめできる転職エージェントとしては、下記が挙げられます。

これらの転職エージェントに登録して希望を伝えておけば、外資系ベンチャー企業の非公開求人を中心に紹介してくれますし、社内の実際の状況など詳しい内部事情を聞くことも可能です。ぜひ上記の会社を上手に活用して成功への第一歩となる切符を手に入れましょう。

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