外資系企業と女性

女性にとって、外資系企業はとても魅力的な選択肢

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あまり知られていないのですが、実は女性の転職先として外資系企業はとても人気があります。日本で働く女性にとって、外資系企業への転職は様々な面で非常に魅力的な選択肢なのです。

なぜ、外資系企業への転職は女性にとって魅力的なのでしょうか?ここでは、女性の視点から見た外資系企業の魅力についてご紹介していきます。

女性の積極的活用が進まない日本企業

1986年に男女雇用機会均等法が施行されて以降、日本でも女性の社会進出が進み、今では働く女性の姿はごく一般的となっている日本ですが、実は他の先進国と比較すると、日系企業の女性活用は非常に遅れているのが現状です。

日本経済新聞が2013年1月7日付の朝刊に掲載した「増えぬ『なでしこ管理職』、日本、先進国最低の12%」という記事では、日本における女性活用の現状について下記のように指摘されています。

「11年の日本の全就業者に占める女性の比率は42.2%。米国、英国などの各国も45%前後で、欧米とほとんど変わらない。だが、企業の課長以上や管理的公務員を指す『管理的職業従事者』に女性が占める比率だと日本はわずか11.9%に落ち込む。先進国の中で最低水準というだけでなく、シンガポール(10年、34.3%)、フィリピン(同、52.7%)などにも後れをとる」

日系企業における女性の管理職比率は、先進国に限らず世界水準で見ても低水準となっているのです。

日本でも「男女平等」の概念は広く浸透しているかのように見えますが、現実には上記の通り日系企業の要職はほとんど男性が占めており、女性の活躍の機会は限定されているというのが現状です。

女性にとって働きやすい外資系企業

一方で、外資系企業は、日系企業と比較すると女性にとってはとても働きやすい環境だと言えます。なぜなら、外資系企業には下記のような特徴があるからです。

  • 成果主義が徹底されており、性別や年齢による差別は一切ない
  • 成果主義なので、長く働いたから評価されるということはない
  • 有給休暇など、休暇を大事にする習慣がある

まず、外資系企業の多くでは成果主義が徹底されており、性別や年齢といった要素による昇進機会の差などは一切ありません。誰でも実力と成果さえあればマネジメントポジションへと上がっていくことができるのが外資系企業の魅力です。

また、外資系企業の場合は労働時間に対する考え方も日系企業とは大きく異なります。日系企業の場合は残業を否定的に捉える価値観はあまりありませんし、そそれどころか、会社のために昼夜も問わず長く働く社員ほど評価されるという節すらあります。

しかし、外資系企業の場合はそもそも成果主義的側面が強いので、残業や長時間労働を推奨する文化はなく、むしろ「残業する社員=できない社員」と考える企業も数多くあります。

そして、外資系企業の場合は残業や長時間労働を好まないだけではなく、休暇を大事にする文化もあります。オン・オフをはっきりとつけたがる傾向が強いので、有給休暇の取得率も高い企業が多いのも特徴的です。

このように、外資系企業は様々な面で女性にとって働きやすい環境が整っているのです。

志向別に見る、女性におすすめの外資系企業

ビジネスの世界で活躍している女性の方々の志向性は、主に下記の2つに分けることができます。

  • キャリアウーマン志向の女性
  • ライフワークバランス重視の女性

出世意欲も強く、バリバリ仕事をしてキャリアアップしていきたいというタイプの方と、仕事だけではなく家事や育児などプライベートもしっかりと充実させたいというタイプの方がいます。

また、20代の頃はキャリアウーマン志向だったけれど、30代に入ってからはライフワークバランス重視になるという方も多くいます。

上記のうち、どちらの志向性が強いかによって、外資系企業の中でもおすすめの企業は変わってきます。

キャリアウーマン志向の女性におすすめなのはアメリカ系企業

キャリアウーマン志向が強い女性の方におすすめなのは、アメリカ系の外資系企業です。アメリカ系企業の特徴としては、下記が挙げられます。

  • 成果主義志向が強く、女性管理職も多く存在する
  • 成果のためにハードワークを厭わない企業も多い

アメリカ系の企業は、ヨーロッパ系の企業と比較するとより成果主義的な側面が強い傾向があり、成果次第では男女を問わず積極的に管理職に登用する文化が根付いています。

また、成果のためにハードワークを厭わない企業も多いので、プライベートよりもビジネス重視でバリバリと働き、外資系企業の中で揉まれながら力をつけてキャリアアップをしていきたいという方にはアメリカ系の企業がおすすめです。

ライフワークバランス重視の女性におすすめなのはヨーロッパ系企業

ライフワークバランスを重視したい女性の方に特におすすめなのは、ヨーロッパ系の外資系企業です。ヨーロッパ系企業の特徴としては、下記が挙げられます。

  • 労働時間が短く、残業をしない企業が多い
  • 長期間の有給休暇も取得しやすく、産休・育休に対する理解もある

ヨーロッパ系企業は、外資系企業の中でも特に労働時間が短い企業が多く、休暇もしっかり取得する傾向があります。特にフランス系の企業などはヨーロッパの中でも特にその傾向が強いと言えます。

そのため、フランス系のコスメ・化粧品・アパレルブランド企業などは女性の方々に非常におすすめで、実際に数多くの女性の方々が働いています。

女性が活躍している企業を探すなら、転職エージェントがおすすめ

外資系企業の中でも特に女性が活躍しており、働きやすい環境を整えている企業を探したい方は、外資系企業の求人に強い転職エージェントに相談するのがおすすめです。

一般的に外資系企業は自社のHP上で積極的に社内の女性の活躍ぶりを紹介しているケースも多いのですが、実際の管理職比率や職場の男女比率、産休・育休の取得率などの細かいデータについてまでは公開していません。

しかし、転職エージェントであればこれらの詳細な情報も社内に蓄積していますし、経営者の女性活用に対する考え方や社内の人間関係といった数値では表しにくいような情報についても詳しく教えてくれます。

実際に働く上では、数値には出てこないようなソフトな情報も非常に大事だと思いますので、ぜひそうした情報もしっかり手に入れたうえで、企業選びを進めるとよいでしょう。

外資系企業の求人に強い転職エージェントとしては下記が挙げられます。

ぜひ上記の転職エージェントを活用しながら、長く働ける企業を見つけましょう。

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