面接時に意識しておきたいポイント
ここでは、外資系企業の面接を受ける際に意識しておきたいポイントについてご紹介していきます。外資系の面接には独特の流儀がありますので、ぜひそのことを理解した上で面接に臨みましょう。
特に意識しておきたいポイントは下記となります。
- 面接のはじめと終わりには、感謝の意を述べる
- 臨機応変な受け答えをする
- 面接官の目を見て話す
- 自己アピールは明確に堂々とする
- 自分の話したことがそのまま受け取られると考える
- 英語力よりコミュニケーション力を意識する
- 初回の年収交渉はなるべく避け、現実的な交渉をする
それぞれについて詳しく説明していきます。
面接のはじめと終わりには、感謝の意を述べる
面接が始まる際には、まず今日という時間を作ってくれたことに対する感謝の意を簡単に述べましょう。外資系企業の面接の場合、現場の社員やマネジャーが面接を担当しているケースも多く、通常業務で多忙の中、合間を縫って面接時間を設けています。
この最初の挨拶があるかないかで、面接官に対する印象は大きく変わりますので、ぜひ忘れないように意識しましょう。
そして、面接が終わった際にも、必ず貴重な時間を割いてくれたことに対する感謝の意を述べて、退席するようにしましょう。これは外資系企業に限らず、面接のマナーと心得て下さい。
臨機応変な受け答えをする
外資系企業の面接官の中には、日系企業では考えられないようなフランクな面接をする面接官が数多くいます。面接とは関係ない他愛のない話から会話がスタートすることもしばしばあります。
そうした際に、「はじめまして」「今日は宜しくお願いします」など、マニュアル一辺倒の会話をするような候補者は、面接官の目から見てあまり魅力的には映りません。
無理してジョークを言う必要などは全くありませんし、むしろ避けるべきですが、相手の質問に対して、常に臨機応変に回答するということを意識しておくだけでも、会話の返し方は随分と変わってくるはずです。ぜひ頭に入れておきましょう。
面接官の目を見て話す
日本人は、直接目を見て話すことを敬遠しがちです。日本人には目を見ながら話すことに圧迫感を感じてしまうようなメンタリティがあります。しかし、外国人の面接官であれば、しっかりと相手の目を見て話すのがマナーです。伏し目がちになったり、目線を逸らしたりすると、「本音ではないのかな」「自信がないのかな」と捉えられることもあります。
目を見て話すと言うことを意識しましょう。
自己アピールは明確に堂々とする
外資系企業の面接においては、日本人が得意な「謙虚さ」は一旦脇に置いて、自分の魅力をしっかりと明確に、かつ堂々とアピールするということを心がけましょう。外資系企業においては入社後も常に自己主張が求められますが、それは面接時でも同様です。曖昧な回答は避け、遠慮をせずにしっかりと自分のことをアピールする。その気持ちが重要です。
しかし、自己主張と自己中心を取り違えてはいけません。面接官の気持も考えずに一方手的に自己アピールを続けたり、自慢げに過去のスキルや能力を誇示したりすれば、当然ながら不快な印象を与えてしまいます。
適切なコミュニケーションのやり取りの中で、自分の意見やアピールポイントはしっかりと主張する。それが一番大事なことです。
自分の話したことがそのまま受け取られると考える
上記につながる話ですが、外国人面接官の場合、基本的に「自分の話したことは、そのままの内容で受け取られる」と考えておきましょう。
例えば、過去の実績についての質問を受けた際に、日本人の場合であれば「たまたまお客様に恵まれたので」「上司の強いサポートのおかげです」「たまたま運が良かっただけです」など、あくまで「周りのおかげ」だと伝えることによって、自分の能力によってその実績が達成されたのだとアピールするよりも好印象を持ってもらえることがあるでしょう。
しかし、外国人の場合は、このような行間を読むようなコミュニケーションスタイルは通用しづらいと考えてください。「お客様に恵まれただけです」と伝えれば、本当にそうなのだなと捉えられてしまいます。
「お客様に恵まれたのは、あなたの能力や努力のおかげだよね」と、お互いに暗黙のコミュニケーションで理解し合えると期待するのはやめましょう。
こうした質問を受けた場合は、素直に自分がどのように努力したから成果に結びついたのかを説明するのが良いでしょう。
英語力よりコミュニケーション力を意識する
面接官とコミュニケーションをとるときは、英語力よりも、コミュニケーション力のほうが重要だということを強く意識しましょう。
英語での会話に自信がない方はどうしても自信がなさそうに見えてしまいますが、堂々と話してさえいれば、多少英語が間違っていたとしても全く気にする必要はありません。「正しい英語を使わなければ」という点ばかりに意識がいってしまい、肝心のアピール内容が面接官にしっかりと伝わらなければ元も粉もありません。
また、英語で流暢にプレゼンテーションができるという方は、逆の意味で気を付ける必要があります。英語が得意な方はそれだけでアドバンテージになると考えているかもしれませんが、面接官がチェックしたいのはあなたの能力や経験、人間性であり、語学力の高さではないのです。
英語が流暢であればあるほど、より話す内容の中身が問われることにもなりますので、あくまで英語はツールであり、そのツールを活かして何をアピールするか、という点を強く意識しましょう。
初回の年収交渉はなるべく避け、現実的な交渉をする
外資系企業での面接の場合は日系企業と違って強気に年収交渉をしたほうがよいと考えている方が意外に多いのですが、必ずしもそうとは限りません。
面接時には、希望の年収、待遇を聞かれることも多いのですが、控えめに言う必要はないものの、外資系だからと言ってあえて強気に臨むという姿勢は避けましょう。特に面接初回でのハードな交渉は避けるべきですし、最終面接や内定時に提示された年収が希望通りでなかったとしても、現実的なラインで交渉をするように心がけましょう。
英語インタビュー対策は、転職エージェントがおすすめ
英語での面接に自信がない方は、事前に転職エージェントに依頼して、英語でのインタビュー対策をしてもらうことを強くおすすめします。
転職エージェントのコンサルタントにお願いすれば、下記のような対策をしてもらうことができます。
- 英語インタビュー対策マニュアルの提供
- 個別企業に応じたインタビュー対策
- 模擬面接
外資系に強い転職エージェントでは、それぞれの会社で独自に英語インタビュー対策マニュアルのようなものをまとめていますので、まずは登録してそれを入手しましょう。
しかし、一般的な英語インタビュー対策マニュアルであれば、インターネットや書籍でも十分に情報収集することができます。
転職エージェントの場合、それだけではなく、個別企業に応じたインタビュー対策も教えてくれるのです。転職エージェントの社内には、過去にその企業の面接に参加した候補者からヒアリングした面接の内容や、実際に面接に同席する中で得られたその企業独自の面接スタイルなどがデータベースとして蓄積されていますので、応募する企業ごとに個別の面接アドバイスを受けることができるのです。
これはインターネットや書籍を探しても絶対に公開されていませんので、転職エージェントに登録してこれらの情報を事前に入手しておくだけで、他の候補者に対して大きなアドバンテージを得ることができます。
また、実際にそれらの想定問答に基づいた模擬面接なども実施してくれるので、実際の面接を想定したシミュレーションをすることも可能です。
英語でのインタビューに自信がある方でも、事前に転職エージェントに登録しておきこれらの対策を打っておけば、更に採用の確率は上がるはずです。ぜひ有効に活用しましょう。
外資系企業の求人に強く、面接対策なども充実している転職エージェントとしては、下記の3社が挙げられます。
ぜひ積極的に転職エージェントを活用して、万全の態勢で面接に臨みましょう。
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