面接でよく聞かれる質問

面接でよく聞かれる質問

ここでは、外資系企業での面接時に聞かれることが多い質問についてご紹介していきます。

質問内容については日系企業と外資系企業で特に何か大きな違いがあるわけではありませんが、下記の内容についてはスムーズに英語で返答できるように、何度か練習しておくとよいでしょう。

  • 自己紹介
  • 職歴について
  • 転職理由について
  • 志望理由
  • 将来の目標・キャリアプラン
  • 過去の体験について
  • 会社について
  • 長所・短所
  • 希望年収
  • 自己PR

ここでは、それぞれの項目について、どのような点を意識して回答すればよいかについて簡単に説明していきます。

自己紹介

外資系企業の面接では、まず最初に簡単な自己紹介をお願いされるケースがあります。ここでのポイントは下記の3つとなります。

  • 自己紹介は、1分程度で簡潔に説明する
  • あくまで自己紹介なので、自己アピールや職歴などを冗長に話さない
  • 特に聞いて欲しい内容に重きを置いて触れておく

まず、自己紹介は1分程度で簡潔に行うのが基本です。自己紹介をしてくださいと言われて、いきなり過去の職歴から自己アピール、長所、短所まで一方的に長々と話してしまう方がいますが、職歴や自己アピールは追って質問をしてもらえますので、最初に焦って話す必要はありません。面接官と「会話する」ということを意識しましょう。

また、面接官はこの最初の自己紹介を手掛かりにして次の質問を組み立てていきますので、自己紹介の中で、自分が特に聞いて欲しい部分に重きを置いて触れておくと、その後の展開が理想どおりになる可能性があります。

職歴について

面接では職歴について必ず聞かれます。職歴を説明する際のポイントは、下記となります。

  • 応募しているポジションに共通する職歴を中心に話す
  • 過去の実績は客観的な事実に基づいてアピールする
  • 過去の職務内容や実績について誇張をしない

例えば、応募ポジションがマーケティングで、あなたの過去の職歴が営業→マーケティング、という経歴だった場合、営業時代の職歴よりも、マーケティング時代の職歴を中心に話すようにします。

そして、過去の実績は、数値や固有名詞などを用いてできる限り簡潔かつ客観的に表現するようにしましょう。また、その際、誇張は絶対に避けましょう。

外資系企業の場合、選考の最終段階でリファレンスをとられるケースが多いので、面接時に過去の職歴を誇張していると、リファレンス時に話が食い違ってしまう可能性もあります。

転職理由について

外資系企業の場合、日系企業と比較すると転職回数についてはそれほどネガティブな見方をされませんが、それは、ヘッドハンティングなどで着実にステップアップしているケースに限られます。

明確なステップアップやキャリアアップなどがなく転職を繰り返している場合、外資系企業とはいえども、当然ながらその理由が気になるものです。

転職理由を話すときは、下記のポイントに気を付けましょう。

  • ネガティブな理由を話さない
  • 他責性の強い理由を話さない
  • 努力とセットで話す

まず一番大事なのは、ネガティブな理由を中心に話さず、できる限りポジティブな理由として伝えると言う点です。実際、転職理由のうちネガティブな理由がないケースはほとんどないと思いますが、それでも、それをどう伝えるかによって印象は大きく変わります。

「~したい」「~していきたい」など、将来のキャリアに対する強い意志が感じられる表現で転職理由を話すのがポイントです。

また、転職を自分以外の誰かのせいにするのもNGです。「上司が悪かった」「会社が悪かった」など、他責性の強さを感じさせるような表現はかえって自分の評価を下げるだけです。

もし周りの環境に恵まれなかったことを転職理由として話す場合、それを改善するために自分がどれだけ努力してきたのかをセットで話すのがおすすめです。

志望理由

志望理由は、面接官が一番聞きたいポイントの一つです。ここでは、下記の点に注意します。

  • ブランドのファンであることを中心に話さない
  • 表面的な内容を話さない
  • 志望意欲を言葉だけではなく、表現でも伝える

外資系企業中には、「ファンはお断り」というスタンスの企業もあります。その企業の製品ブランドに惹かれて入社を希望する方もいらっしゃると思いますが、消費者としてブランドを支持するということと、ビジネスとしてブランドを築き上げていくということは全く違います。

ブランドに対する愛情はもちろん必要ですが、それだけが志望理由だと、面接官は話を聞いていて何の魅力も感じません。

また、志望理由のプレゼンテーションは、企業理解の深さがもっとも露呈しやすい質問の一つでもあります。HPを見ただけで分かるような内容や、人から聞いた話のような表面的で中身のない情報を志望理由として挙げるのは避けましょう。

「この人は全然うちの企業の実態や本質が見えていないな」と思われてしまいます。

そして、これは特に日本人にありがちなのですが、言葉では志望意欲を伝えているつもりでも、表情が伴っていないので、相手に対して気持ちが全く伝わっていないというケースが良くあります。

志望意欲を話す際は、相手の目を見て、力を込めて感情をこめて話すことが重要です。多少英語が間違っていてもよいので、気持ちを伝えるということを意識しましょう。

将来の目標・キャリアプラン

外資系企業の面接では、候補者がどのようなキャリアプランを描き、どのような目標、ゴールを持っているのかを特に聞かれる傾向があります。

ここで面接官が確認したいのは、下記の2つです。

  • 候補者が明確なキャリアプランを持っているか
  • そのキャリアを実現するためのステージを自社が用意できるか

そもそも、明確なキャリアプランがなく、受動的な姿勢で面接に来ているような候補者を外資系企業が受け入れることはありません。外資系企業では、本人の意思に基づく自発的・能動的な姿勢を強く求められ、それは入社後も同様です。

「決まればどこでもいい」といったような態度は論外だと考えてください。

そして、そのうえで面接官が確認したいのは、候補者のキャリアプランを実現する上で、自社はその舞台を用意できるかどうか、自社はふさわしいかどうか、という点です。この点でミスマッチが起こってしまうと、入社後にお互いにアンハッピーとなってしまいますので、事前に摺り合わせをしたいのです。

そのため、キャリアプランは、企業に合わせる必要はなく、自分が考えていることをそのまま正直に伝え、マッチするかどうかは企業に判断してもらう、という姿勢が良いでしょう。もしここで企業に合わせた回答をしてしまうと、今度は入社後に自分が苦しむことになります。

過去の体験について

これも、外資系企業で良く出てくる質問の一つです。過去に直面した具体的な体験と、そのとき候補者がどのように対応したかを聞くことで、その人の行動特性を見抜こうとしています。

下記のような質問に対する回答に用いるエピソードは、事前にいくつか用意しておくとよいかもしれません。

  • 過去に経験した最も大きな失敗と、その失敗をどのように乗り越えたか。
  • 過去に経験した最も大きなピンチと、そのピンチをどのように切り抜けたか。
  • 過去に経験した最も落胆した出来事と、その後どのように気持ちを持ち直したか。

また、こうした質問は、マネジャーポジションの面接であればマネジャーが良く直面する問題にフォーカスした内容となることもあります。

会社について

応募先企業に関する情報や応募したポジションに関する情報について、どの程度理解しているかを尋ねられることもあります。これは、面接当日に準備ができるものではありませんので、事前にしっかりと企業理解を深めておくようにしましょう。

長所・短所

候補者の長所・短所を質問するのも良くあるケースです。長所を説明する際は、必要以上に謙遜する必要はありません。経験やスキル、能力はもちろんですが、業界内の人脈などもアピールポイントになります。しっかりと自信を持って伝えましょう。

そして、もっとも説明が難しいのが自分の短所です。自らネガティブな情報を開示するわけですから、どこまで正直に話したほうがよいのかを悩む方も多いのではないかと思います。

一般的に、短所は長所の裏返しでもあります。例えば、業界の経験が豊富で知識に詳しいということは、他業界の知識をマージさせて新たなものを生み出す創造性に欠けることを意味するかもしれません。

面接官が見たいのは候補者がどこまで自分のことを客観的かつ冷静に分析できているかという点ですので、長所で説明した内容の裏返しを、できる限り客観的な伝え方で話すのが良いでしょう。

希望年収

外資系企業の場合、希望年収を聞かれたら強気に主張をしたほうが良いと考えている方もいますが、必ずしもそうとは限りません。前職の年収を基にして、まずは現実的なラインで希望を伝えるのがベターです。

外資系企業の場合、入社後も成果を出せば短期間で給料を上げることもできますので、入社時にあえて印象を悪くするリスクを冒して強気な希望年収を伝える必要はありません。

自己PR

面接の最後のほうで「自己PRをしてください」と言われることもあります。

自己PRを依頼された場合は、下記のポイントを意識します。

  • 1分間程度でポイントを絞って簡潔に話す
  • 自分の採用が相手の利益にどうつながるかを中心に話す
  • 意欲と自信をセットで伝える

自己PRは、自己紹介と同様に1分間程度でポイントを絞って簡潔に話しましょう。アピールポイントは多すぎても逆に伝わりませんので、できれば1つ、多くても3点にまとめるなど、通常のプレゼンテーションと同様に考えましょう。

また、大事なのは、自分がいかに有能であるかをアピールするのではなく、自分を採用することで相手にどのような利益があるのか、どのような貢献をすることができるのかを中心に話すということです。

相手を主語にして話すことで面接官はより興味を持って話を聞くことができますし、採用後の具体的なイメージを持つことができます。ただの自慢で終わらず、相手のメリットをしっかりと訴求することが重要です。

そして、最後は入社に対する意欲、採用してもらえれば必ず会社に貢献できるという自信をセットで伝えましょう。面接官に気迫を伝えることができれば、相手の気持ちを動かすことができます。ぜひ感情を込めて、堂々と伝えましょう。

面接対策は、転職エージェントにお願いしよう

上記は外資系企業の面接で聞かれることが多い一般的な質問内容ですが、実際の質問内容は当然ながら企業によって大きく異なります。

個別企業に応じた面接対策をしておきたい方は、転職エージェントにお願いするのがおすすめです。転職エージェントであれば、過去にその企業の面接を受けた経験がある候補者からヒアリングしている実際の詳細な面接内容や、実際にコンサルタントが面接に同席する中で得られた面接情報などがデータベースに豊富に蓄積されています。

そして、それらの情報に基づいて、企業1社1社にカスタマイズされた面接対策アドバイや模擬面接を実施してもらうことが可能です。

特に志望度が高い企業の面接を受ける前には、ぜひ個別の面接対策を実施してもらい、他の候補者と差をつけておきましょう。

外資系企業の求人に強く、面接対策などのサポートも充実している転職エージェントとしては、下記の3社が挙げられます。

ぜひ上記の転職エージェントを上手に活用して、希望の企業から内定を勝ち取りましょう。

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